病む子の祭 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想・レビュー・書評

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  •  「ごん狐」ぶりの新美さんの作品。

     青空文庫の注意書きであったけれど、確かに今だと差別用語や差別的な態度がオンパレードだし……自分はあんまり気にしないタイプだけど、気になる人は気になるかもしれない。まあ、ちょっとひっかかる程度で流して読んだ方がいい筈。

     よし坊の死に際の話なんだけど、わりと日本の映画にありそうな展開のストーリー。平平凡凡で進んでいくんだけど、実際はそうではなくて、静かに物語が続いていくあたりが日常生活を演出している。
     それに、よし坊がおとなになれないことを察しているあたりや鳥を手に乗せているところはなんとも言えない寂しさが、感じられる。私が保護者だったら、無理にでもよし坊の願いを叶えたいかもしれない。

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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