現代日本の開化 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 明治44年の和歌山における講演の記録.これも子供に教えられた.

    この中で夏目漱石は日本の文明開化の特質を,明治維新後の開国によって怒涛のように押し寄せた西洋の文明に由来する外来的なものであることとしている.そしてその開化が急速に進む過程で人間の受容力との齟齬をきたしていると指摘している.(そうして半世紀後,丸山真男が外来の民主主義が日本に根付いていないことを嘆くことになるわけだ.)

    現代はどうか.開化どころか,文明の引き潮といった感じだが,それに足を取られないようにするのはやはり大変で,もはや夏目漱石のように個人で立ち向かえるレベルではなくなっている気がする.

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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