京に着ける夕 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • ぜんざいのくだりから、唐突に入る「子規は死んだ。」の一分にはっとする。

    「ぜんざいは京都で、京都はぜんざいであるとは余が当時に受けた第一印象でまた最後の印象である。子規は死んだ。余はいまだに、ぜんざいを食った事がない。」

    文章の始まりから最後まで、静かに翳る子規の影。
    大切な人が亡くなったら、ああ、こういう感じなのだろうと思うのです。

  • 寒々しき京。子規ときた十四年前に見た赤いぜんざいの提灯が京として記憶されている。子規はもういない。凍てつくほど寒い。淋しい。

    圧倒的な筆力、日本語力でさすが夏目漱石先生です。

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著者プロフィール

夏目漱石
小説家・英文学者。1967年(慶応3年)東京生まれ。帝国大学を卒業後、教師となる。1900年(明治33年)にイギリスに留学し、帰国後の1905年(明治38年)に処女小説『吾輩は猫である』を発表。1907年(明治40年)に新聞社に入社し、以降職業作家として活躍した。1916年(大正5年)に胃潰瘍により死去。享年50才。代表作に『坊ちゃん』『三四郎』『こゝろ』『明暗』などがある。

「2022年 『夢十夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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