野分 [青空文庫]

  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想・レビュー・書評

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  • この作品も自分の教養のなさを棚に上げて、読みにくいと思った。
    読み方も良くない。会社からの帰路のバス、時間にして20分弱。
    座れた時のみ読む。だからヒドいときは間隔が2週間ほど空いてしまうときもある。

    中盤の記憶がほとんどない。たかだか100年前の文章を理解できないなんて情けなくなる。

    だが、後半、急に引き込まれた。
    以降はクライマックスにかけ集中して読むことが出来た。


    その引き込まれたのが次の文だ。
    「政治家は一大事業をしたつもりでいる。
     学者も一大事業をしたつもりでいる。
     実業家も軍人もみんな一大事業をしたつもりでいる。
     したつもりでいるがそれは自分のつもりである。
     明治四十年の天地に首を突き込んでいるから、したつもりになるのである。
     -一弾指の間に何が出来る」

    道也先生の演説の一部である。
    100年後の今でも的を得ている。
    これはメモしておかねばと手帳に写した。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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