鮨 [青空文庫]

  • 青空文庫 (1998年9月29日発売)
  • 新字新仮名
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青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

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  • 岡本かの子『鮨』を青空文庫で読む。岡本太郎のお母さんはこんな小説を書く人だったのだな。まっとうで、観察とその描写がみずみずしくて、リズムが良くて。

    ぜんぜん関係ないですが、ファーブル昆虫記のアンリ・ファーブルが著した『The Passionate Observer』を読んでいてなぜか思い出してました。

  • 失礼ながら存じ上げたいなかったのですが、
    あの爆発芸術家、岡本太郎の母親君で
    小説家、歌人、仏教研究家と様々な肩書きを持つ
    才女であったご様子。

    この『鮨』という作品、
    短編ながら序盤、中盤、終盤で
    読み応えが大きく異なる。

    はっきりいって序盤は退屈。
    しかし中盤の母のくだりは
    母の愛情を感じさせる
    美しい文章に溢れている。

    プロフィールを見ると三人婚など
    破天荒な印象をも受けるかの子氏だが
    こうして普遍的な母の愛を描ききるところなど
    かなり多面性をもった人なのかもしれない。

    はたして本のレビューなのか
    著者のレビューなのかわからなくなってきたが
    青空文庫にて無料で読めるのでどなたにも
    ぜひ読んでいただきたいなと思う作品。

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著者プロフィール

おかもと・かのこ
1889年に生まれ、
1953年に没した、日本の小説家。
代表作に
『母子叙情』
『老妓抄』
『生々流転』など多数。



「2019年 『美少年 岡本かの子 アムール幻想傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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