カーライル博物館 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • この作品は、夏目漱石がイギリスのロンドンに留学していた頃の出来事や、体験が元になっており、帰国後に執筆されたものです。留学中、漱石はロンドンのカーライル博物館という場所を気に入り、何度か訪れました。カーライルというのはイギリスの歴史家で、その人の旧邸が博物館(記念館)という形で、一般に公開されていました。漱石がその博物館を見学したときの体験が「カーライル博物館」という作品として残りました。エッセイなので普通の小説というよりは朗読調の文章です。博物館を回ったときの印象や雰囲気が、小難しく、けれど繊細に描かれています。登場人物の一人で、博物館の中を案内してくれる婆さんがいるのですが、その婆さんが生き生きと面白く描かれています。博物館では名簿に名前を書くよう促されるのですが、そこに日本人らしき名前はなく、漱石は日本人でここにきたのは自分が初めてだと喜びます。漱石は音に敏感だったカーライルが、静けさを求めて四階の部屋で仕事をしていた事実に共感します。かなり早い段階から漱石はカーライルに尊敬と共感の念を抱いており、この作品以外にもカーライルが登場する作品があります。

  • 本日は漱石忌。青空文庫で作品が公開されているほか、神奈川近代文学館や東北大学附属図書館などでも各種資料をオンライン公開しています。

    【アクセス方法】
    ※オープンアクセスなので、どこからでも読めます※
    下記URLから:
    https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card1046.html

    【所蔵情報】
    品川図書館 918/N58/1S
    など。OPACで「カーライル博物館」と検索してみてください。

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著者プロフィール

1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)にて誕生。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表。翌年、『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

「2021年 『夏目漱石大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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