感想・レビュー・書評
-
長男力が何かと話題ではありますが……。
お兄ちゃんとしての気持ちは共感出来るものがあるけど、でもそうじゃないんだよって言いたくなる気持ちもあって。最後のお母さんの優しさは良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
見せ物・大道芸に関心のある私としてはこんなタイトルを見ると人間ポンプを思い出すのですが、もちろんそんな話じゃありません。命にかかわる深刻な事件です。
赤ん坊は何でも口に入れるというのは本能のようです。
赤ん坊や幼児の喉詰めの危険性啓発のために読んでおくべき必読作品です。
兄弟といえどもライバルの始まり。弟に対する兄の心境がうまく描かれています。著者は子どもの心をよく知っているというか、忘れない方なんですね。
「婆や」という人が登場します。何だかお婆さんのようなイメージで描かれていますが、八っちゃんにお乳をあげている乳母のようで、お乳が出るくらいならそんなに年寄りでないはずです。
食っていくためにいいとこの家に乳母に来て、赤ん坊に喉詰めという失態を演じてしまい、そんなに年が違わないであろう家の奥方に謝っているのを見ると気の毒です。お金のあるなしによって境遇・待遇が変わるという社会の厳しい現実を描写していますね。
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20171107/p1
全2件中 1 - 2件を表示
有島武郎の作品





