聖アレキセイ寺院の惨劇 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  •  超絶物理トリック。普通の人間は到底こんなトリックを考えることはできないのではないでしょうか。
     犯人について法水探偵は
    「従来僕に挑戦した犯罪者中最大の強敵でしたよ」
    と。法水麟太郎にとってのアイリーン・アドラーだったのでしょうか。
     しかし神の道一筋だった狂信的な修道女が何でこんなトリックを思いついたのでしょうか。
     どうもこんなトリックを創出できるのは著者の小栗虫太郎先生しかいないのではないでしょうか。
     そして実現可能なのでしょうか。それどころか私は未だによく理解できていません。
     本作で重要な要素となっているカルメル教会派は実際に存在するようです。
     
     犯人の動機やトリックは解明されたのですが、実際に行われた手順、つまり実行時の姉妹の行動についてはよく分かりません。実行時、犯人はどう行動して、もう一人はどうしていたのでしょうか。犯人はどうアリバイを証明するつもりだったのでしょうか。
     また、法水達が教会の鳴子を鳴らした時、何で二人はドアを開けなかったのでしょうか。
     それらについては説明があったのでしょうか。どうも文章が難しいので一度読み上げで聞いて一度文字から読んでも一向に理解できません。あと何度か読み直さないとよく分からないでしょう。
     それでも、終わり方が『オリエント急行殺人事件』風で良かった。
     それにしても、侏儒ルキーン(芸名:一寸法師のマシコフ)はモテるようですね。美人姉妹から好意的に見られ、その父親からも資産目当てで縁組みを求められています。やはり芸を身に着けると強い。エンタメ業界は実力勝負です。
     
    少年少女・ネタバレsalono(ネタバレ注意!)
    【聖アレキセイ寺院の惨劇】理解不能の超絶トリック!!
      https://sfklubo.blog.jp/archives/14018651.html

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著者プロフィール

1901 年(明治34)3 月14 日、東京神田旅籠町に生まれる。本名・ 栄次郎。京華中学校卒業、正則英語学校高等科にも通学。1933 年(昭 和8)、『完全犯罪』(『新青年』7 月号)を発表、本格的な創作活動 に入る。『黒死館殺人事件』によって日本探偵小説史上に確固たる 地位を築いた。他の作品に『白蟻』『オフェリア殺し』『紅殻駱駝の 秘密』『魔童子』『二十世紀鉄仮面』などがある。第4 回直木賞候補。 1941 年(昭和16)、陸軍報道班員としてマレーへ出征。1946 年(昭 和21)2 月10 日、脳溢血で急逝。

「2021年 『亜細亜の旗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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