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感想・レビュー・書評
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蟹工船を読みました。
読みながら手を洗いたくなるような描写です。
オカルトやホラーとは違う、人の恐ろしさを感じます。
そして、本当にこんな時代があったのかと思います。
多分あったのでしょう。
囚人と違わない、あるいは、囚人以上に過酷な労働状態です。
そんなに抑圧されて、人は本当に立ち上がることができるのでしょうか。
死を覚悟すると、なんでもできるのでしょうか。
少数の支配者に対して対抗している人たちは、歴史上沢山いますが、名も無き労働者たちのそんな行動が今の私たちの生活につながっているのだろうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
労働者が搾取される様子は読むに堪えられないほど残酷、凄惨である。彼らが団結に至るまでの過程が長い。蟹工船の中で行われていることが理不尽だと彼らが気付くまでの時間がゆっくりと描かれ、いわゆるストライキの場面は一気に進む。読後も彼らのうめき声が聞こえてきそうなほど、リアリティあふれる作品だった。
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6/22は #カニの日 だそうです。
本学図書館では、「蟹工船興亡史」など、工船蟹漁業に関する図書も所蔵しています。
詳しくは、OPACで「蟹工船」と検索してみてください。https://lib.s.kaiyodai.ac.jp/opac/opac_search/?lang=0 -
労働搾取のひどかったこと。
あまりの描写に疑いたくなるほどですが、きっと本当だったんだな…平和な国になったものです。 -
函館の訛りが懐かしい。
あんな時代を礎に今の時代があるんだ…。。 -
戦時下における資本主義のえげつなさがすさまじい。
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工船での日々の生活の汗臭い描写が生々しくて評価です。でも簡単に労働者が一致団結するとか、明るい未来を予感させるエンディングとか、あまりに安易過ぎて失笑です。
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言わずと知れたプロレタリア文学.
重労働と「糞壺」と言われた船内での生活が印象に残る.