蟹工船 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想 : 16
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  • 蟹工船を読みました。
    読みながら手を洗いたくなるような描写です。
    オカルトやホラーとは違う、人の恐ろしさを感じます。
    そして、本当にこんな時代があったのかと思います。
    多分あったのでしょう。
    囚人と違わない、あるいは、囚人以上に過酷な労働状態です。
    そんなに抑圧されて、人は本当に立ち上がることができるのでしょうか。
    死を覚悟すると、なんでもできるのでしょうか。
    少数の支配者に対して対抗している人たちは、歴史上沢山いますが、名も無き労働者たちのそんな行動が今の私たちの生活につながっているのだろうと思います。

  • 労働者が搾取される様子は読むに堪えられないほど残酷、凄惨である。彼らが団結に至るまでの過程が長い。蟹工船の中で行われていることが理不尽だと彼らが気付くまでの時間がゆっくりと描かれ、いわゆるストライキの場面は一気に進む。読後も彼らのうめき声が聞こえてきそうなほど、リアリティあふれる作品だった。

  • プロレタリア文学の代表とされる「蟹工船」。この小説は文芸誌「戦旗」で1929年(昭和4年)に発売され、小林多喜二によって書かれたものだ。また、この作品は国際的評価も高く、いくつかの言語に翻訳され出版されている。

    「蟹工船」の初出は、伏字が多くあったため発売頒布禁止処分で小林多喜二はで不敬罪の追起訴となるなど刊行になるまで時間を費やした。

    蟹工船の乗組員たちはほとんどが貧しい者であった。彼らは蟹工船に乗り、蟹を船の中で加工するのが仕事だった。しかし、この労働環境は劣悪なものであった。そんな環境に耐えられなくなった乗組員がストライキを起こす。彼らは劣悪な労働環境を変えることはできるのかが見どころだ。この作品にでてくる劣悪な労働環境というのは今で言うブラック企業のようなものだ。時代は違うが、この作品は現代とリンクしている部分を感じ取ることができる。

    乗組員が自分たちの未来を変えようとする様子には感銘を受けるであろう。また、この作品は漫画化や映画化されており、文字が苦手な方にもおすすめしたい。

  • 6/22は #カニの日 だそうです。
    本学図書館では、「蟹工船興亡史」など、工船蟹漁業に関する図書も所蔵しています。
    詳しくは、OPACで「蟹工船」と検索してみてください。https://lib.s.kaiyodai.ac.jp/opac/opac_search/?lang=0

  • 資本主義が入ってきた時代の財閥?のような大きな会社で雇用者が奴隷のように扱われそれに団結して立ち向かう物語でした。
    今の時代のブラック企業より真っ黒な雇用者の権利が確立されず経営者に搾取されボロ雑巾なように扱われる様は、様はとても恐ろしく痛ましく横暴で極めて利己的です。

    最後がハッピーエンドで胸がすっとしました。

  • 労働搾取のひどかったこと。
    あまりの描写に疑いたくなるほどですが、きっと本当だったんだな…平和な国になったものです。

  • 函館の訛りが懐かしい。

    あんな時代を礎に今の時代があるんだ…。。

  • 戦時下における資本主義のえげつなさがすさまじい。

  • 工船での日々の生活の汗臭い描写が生々しくて評価です。でも簡単に労働者が一致団結するとか、明るい未来を予感させるエンディングとか、あまりに安易過ぎて失笑です。

  • 言わずと知れたプロレタリア文学.
    重労働と「糞壺」と言われた船内での生活が印象に残る.

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著者プロフィール

1903年秋田県生まれ。小樽高商を卒業後、拓銀に勤務。志賀直哉に傾倒してリアリズムの手法を学び、28年『一九二八年三月一五日』を、29年『蟹工船』を発表してプロレタリア文学の旗手として注目される。1933年2月20日、特高警察に逮捕され、築地警察署内で拷問により獄中死。

「2008年 『蟹工船・党生活者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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