正義と微笑 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想 : 2
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感想・レビュー・書評

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  • よかった。面白かった。色白で兄に「お前は美男子だよ。」と言われる可愛くて志し高くて感じやすくて気分屋で挫けやすいが明るい主人公。また色白であることを揶揄されれば平手を食らわせる気概がある。また遣り返さない相手を女々しいと軽蔑し、しかし翌日には仲直りしてやる潔さがよい。“硬派”な文化を敬遠してるようなのも湿っぽくなくて良い。
    一高に落ち、R大に入るが幻滅し俳優を目指す‥‥とか粗筋はそんな気にしなくて良い。
    主人公と兄さんの関係が近くて正直で微笑ましいです。

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著者プロフィール

明治42年(1909年)青森県生まれ。小説家。1935年、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し玉川上水で入水自殺した。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『待つ』、『女生徒』(以上、太宰治+今井キラ)、『魚服記』(太宰治+ねこ助)、『葉桜と魔笛』(太宰治+紗久楽さわ)がある。

「2023年 『駈込み訴え』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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