一歩前進二歩退却 [青空文庫]

  • 青空文庫 (2005年4月22日発売)
  • 新字新仮名
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青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

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  • 読者に対する太宰の忌憚ない意見を書いた作品。

    売っているのは本で、作者まで売っているわけではない、といった記述に、太宰の叫びを感じました。
    最近のアーティストもさまざまな私生活を暴かれて、「そんな人じゃないと思っていた」と思われたりファンが減ったりしますが、当時も同じようなプレッシャーがあったのだろうと推測します。
    特に太宰は、その退廃的な風の作品に合わせて私生活もそうせざるを得なかった節もあり、難しいものだと思いました。

  • なんかごめんなさい。
    その実、自分も太宰の作品を読むときに、この時こう思ってたのだろうとか考えていたりする。本当にごめんなさい、傲慢ですね。
    世の中の目線、「あの自殺未遂をした太宰が書いた〜」という言葉がたくさん浴びせられていたのだろうとか想像してみる。
    あ、また作家のことを考えてしまったごめんなさい。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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