新世帯 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想 : 2
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  • 徳田秋声は地味と聞いてたけど、確かに地味地味言われても仕方ないと言う納得感がすごくあった。とくに盛り上がりもなくサラ〜っと進んでいく日常。その割には時間が飛ぶなと感じた。
    読んでる途中、お作が出産して死んで新吉がいろいろ引きずりながら生きてく話になりそうだなとチラと思ってしまいこわごわ読み進めたけど、違くてよかった。
    新吉もお作への対応があまり良いものではないけどお国に手を出すわけでもないし、結局は二人でやってくんだな〜っていう普通の夫婦っぽさがあって、この先かすかにあるような情がどう傾くのか、そして二人の関係が変わっていくのかそれともこのまま普通の夫婦として続くのかと色々想像させられた。

  • 元々噛み合っていなかったものが、さらに複雑奇妙に崩れていく。

    新吉とお作は相性が悪いのだろうと思ったけど、お国の登場で単純にそうでもないんだと思い直した。
    自分が当事者である人間関係を客観的に見るのは難しい。

    一連の出来事が過ぎ、また芽吹いたものを今度は咲かせていけるのかな…。

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