風琴と魚の町 [青空文庫]

  • 青空文庫 (2006年11月9日発売)
  • 新字新仮名
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 4
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 行商先でうどんを食べるところがほほえましい。


    私達三人は、露店のバンコに腰をかけて、うどんを食べた。
    私の丼の中には三角の油揚が這入っていた。「どうしてお父さんのも、おッ母さんのも、狐がはいっとらんと?」「やかましい」


    この作品とは無関係ではあるが書き付けておく

    「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」というのがありますが、この全文が最近になって発見されました。NHKの朝ドラ「花子とアン」の村岡花子に贈られたもので、花子の遺族が保管していたとのことです。

    風も吹くなり 雲も光るなり
     生きてゐる幸福は 波間の鴎のごとく漂渺とたゞよひ
     生きてゐる幸福は あなたも知ってゐる 私もよく知ってゐる
     花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かれど
     風も吹くなり 雲も光るなり。

    とても肯定的な詩ですよ。

  • 9月のブンゴウメールにて。
    朝から読むと気分が落ち込むな…と思いながら読みました。辛いお話です。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1903(明治36)年生まれ、1951(昭和26)年6月28日没。
詩集『蒼馬を見たり』(南宋書院、1929年)、『放浪記』『続放浪記』(改造社、1930年)など、生前の単行本170冊。

「2021年 『新選 林芙美子童話集 第3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

林芙美子の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×