イケメンで金持ちで頭も良く、出世コースに乗って前途洋々の青年将校ステパン。将来を約束された結婚を目前に、婚約者が処女じゃなかったと知った彼は、ショックのあまり全財産を喜捨して出家する。理想と自身の心との間で煩悶しつつも、やがてはセルギウスと呼ばれ崇められるようになる。山に籠り俗世との関係を絶とうと望む彼の元に、人々は勝手にやって来ては勝手に何かを得て去って行く。
信仰心と当時の風俗を理解しなければ分かりづらい話だと思うし実際分からなかったが、婚約者が処女じゃなかった一点故にここまで劇的に人生を変えてしまうとは。禁欲的ってレベルじゃない。おそロシヤ。(また言ってる)