待つ [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想 : 6
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  • 鷲田清一の『「待つ」ということ』で、引用されていて、共感できたので読んでみました。「徴候」という章の36ページで紹介されていた。

  • 今流に言えばメンヘラとでも言うべき感じの言明.ただ,心を通わせた付き合いというものが減りつつある今日この頃では,こうした煩悶に思い当たることもあるように思う.

  •  実質再読。どこかに本当に今でもいそうな気がして仕方がない。何を待っているのか、彼女にも分からない、でも待つ。いったい何を、待ったもの、モノ、者は来るのだろうかと想像がかき立てられる。

  • ブクログさんのつぶやきで興味を惹かれて読んでみた。太宰がこうしたミステリアスなものを書いているとは知らず驚いた。短く、舞台も動いていないのに物語ができていて、何か恐ろしいことが起こっているわけでもないのにゾクッとする。

  • たった数ページなのに、昔読んだ太宰作品で一番覚えていて、今でも一番好きなお話。


    恋人でも友人でもない、待つ対象の実態を明らかにしない所が、
    読み手の想像をかき立てその後の娘の行く末を考えずにはいられない、
    吸引力のある内容が普通の小説とは全く違う面白さがあった。
    少し変わった内気な娘の妄想…と言ってしまえば終わってしまうような内容だが、
    待つ対象を、読み手自身の事で様々なモノに置き換えたら、
    娘に非常に共感できるのではないか。

    そしてどこかいじらしく、健気で臆病なこの娘に幸せになってほしいと願った。

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著者プロフィール

太宰治(だざい おさむ)
1909年、青森県生まれ。本名津島修治。東京帝大仏文科に在学中、酒場の女性と鎌倉の海岸で心中を図り、一人生き残る。また、左翼思想に共鳴して非合法活動に加わり、大学を中退。1935年、「逆行」が第1回芥川賞候補となるが落選。腹膜炎治療時の鎮痛剤パビナールの中毒となって不眠・幻聴に悩み、東京武蔵野病院に1カ月入院する。1939年、井伏鱒二の媒酌で石原美知子と結婚。戦後は「斜陽」などの作品で流行作家となり、坂口安吾、織田作之助らとともに新戯作派、無頼派と称される。1948年、愛人の山崎富栄と玉川上水で入水自殺を遂げる。
 主な著書に『晩年』『女生徒』『皮膚と心』『女の決闘』『津軽』『右大臣実朝』『お伽草紙』『パンドラの匣』『ヴィヨンの妻』『斜陽』『人間失格』『桜桃』などがある。

「2021年 『黄金風景』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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