感想・レビュー・書評
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寺田先生の「コーヒーと私」エッセイ。
幼いころ、まだ「おくすり」の一種だった牛乳に、風味づけとして少しだけ混ぜられたコーヒーに魅せられた先生は、欧羅巴への留学ではコーヒー三昧だったとみえ、各国のコーヒータイム事情をつぶさに観察なさっている。これがどれもこれも美味しそうで(ただし英国を除く)たまらない。
カフェでたしなむコーヒーの愉しみだけに終わらないのがいかにも寺田先生で、コーヒーのもたらす興奮を、芸術や哲学や宗教といった、人間を高みに登らせるものと比べて論じられる。これが実に大仰で、あまりに広がりすぎて、ラストに「ちとやりすぎたかも…」的な先生の照れが感じられるところが、なかなかプリチーなエッセイです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どもの頃の、牛乳に入たコーヒーのエピソード(今で言うミルメークか?)が微笑ましい。
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異能の物理学者、寺田寅彦のコーヒー哲学はおもしろい。短いし、すぐ読めちゃうよ。読んだあと、コーヒーが飲みたくなるよ。
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初めまして。談話室でご紹介されていたのを拝見し、早速読んでみました。寺田寅彦らしくて、とても面白かったです。ありがとうございました。初めまして。談話室でご紹介されていたのを拝見し、早速読んでみました。寺田寅彦らしくて、とても面白かったです。ありがとうございました。2013/03/16
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