雪渡り [青空文庫]

感想・レビュー・書評

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  yumecoさんの感想

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  2020年11月26日

  リズミカルなお話で、声に出して読んだらまた違う感想になるかもしれません。黙読だとあっという間に終わってしまいます。
  
  色々なとらえ方ができる物語です。幻燈会に参加できる年齢に制限があるのはなぜでしょう。狐を信じてくれるかどうか、黍団子を食べてくれるかどうか、そういった狐たちのテストに合格してくれるのは、固定観念の定まらない年齢、と考えると少し納得です。
  
  また、彼らの兄さんたちが、年齢制限のため自分たちが参加できないと知ったときあっさりとあきらめるところも面白いです。
  
  狐といえば「化かされる」「だまされる」といったイメージがつきものですが、まずは先入観を排除して対峙せよ、と言われている気がしました。

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