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- 青空文庫 ・電子書籍
感想・レビュー・書評
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この本は一つの節目を迎える女性たちに向けられた祝電が書かれている。戦争を迎えて間もない頃の女性像がどのようなものだったのかがうかがえる。女性たちが持つ豊かな望みに対して、日本はまだまだそんな願いに応えられていないと言った作者の意見には、私たちが生きている現代にもまだ通ずる問題ではないかと私は思う。現代では女は家、と言った考えは薄れてはきているものの、はたして社会に進出した女性はのびのびと働くことができているのだろうか。出産や育児などの問題をかかえ悩む女性はたくさんいるだろう。だからこそこの本は今を生きる女性にも是非読んで欲しい。作者は、自分に自信を持てない女性たちも本当は「いじらしい大努力」をしていると心強い言葉を残している。この本は、女性は自分の力を信じ、もっと自信をもって生きて良いと勇気を与えてくれる。そのことを作者は「自分で自分の運命の主人になって働ける道を発見」しなければいけないと表現している。今自分の人生に不安がある全ての女性、また是非男性にも読んでみて欲しい作品だ。
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