伯爵の釵 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 音に聞こえた美人女優の紫玉。旱の夏、旅の興業の合間の不可思議な出来事。
    美しいものに対しては、ただ美しいというより他にないと思っているが、鏡花を読むとそれ以上の言葉があることが分かる。しかも尋常でないほどに。かんかん照りの夏、婀娜な美人の着物や道具の粋、さっと吹く風に散る水の冷たさ、木陰の涼やかさ、全てその美しさをただ美しいという以上に表している。言葉を知っていて、そして理解しているというのはこういう事だ。それが及ばない為に良く分からない箇所も実はあるが、真夏に読むにはうってつけの作品。紫玉が嵌めている指輪ひとつの表現だけでも爽やかな涼しさ。

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著者プロフィール

1873-1939年。小説家。代表作に「高野聖」「草迷宮」「歌行燈」ほか。

「2020年 『雨談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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