クラリモンド [青空文庫]

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  • 若い修道僧ロミュアルは、娼婦クラリモンドに恋をした。信心に生きようと決意し、自らを戒めても、彼女の面影は心を離れない。募るばかりの想いをどうにも出来ないロミュアルのもとにある日使いが現れ、クラリモンドが死んだことを知る。だがその枕辺で祈りを捧げるロミュアルの目の前で、クラリモンドは息を吹き返し、以来二人は愛の日々に溺れて行く。

    『魔眼』のテオフィル・ゴーチェの怪奇幻想小説。敬虔な修道僧と美しい女吸血鬼との悲恋の物語。なかなかエロくて良かった。こういうのを読むと、本人同士が良けりゃそれでいいんじゃないのといつも思うのだが、なぜ必ず目上の人が余計なことをする展開になるのだろう。クラリモンドが見境もなくあちこちで若い男を襲いまくるならともかくも、ロミュアル一筋だって言ってるし実際そうなんだから、猫の首に鈴がついたとでも思ってればいいのに。何だか『牡丹灯篭』のような話だと思ったが、結末も似ている。

  • 芥川さんの選ぶ言葉の流れがかっこよすぎてな、気持ちよすぎてな。内容はさておきなのに、すごいよかった。

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