即興詩人 [青空文庫]

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  • 青空文庫
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  • 【連載】"――また19世紀後期にまつわる本を買ってしまった……"
    ②アンデルセン 原作、森鴎外 訳『即興詩人』(青空文庫)
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000019/card4376.html
    (口語訳版)
    http://www.amazon.co.jp/dp/4634150107

    アンデルセンの原作を、森鴎外が原作を超越するほどに「神訳」したと言われる伝説の物語。

    文語版の書き出しは
    「羅馬(ロオマ)に往きしことある人はピアツツア・バルベリイニを知りたるべし。こは貝殼持てるトリイトンの神の像に造り做(な)したる、美しき噴井(ふんせい)ある、大なる廣こうぢの名なり。」…!
    高校古文のスキルが甦って"読める、読めるぞ!私にも文語が読める!!"ってなる。(口語訳版もあります)

    伝説①:森鴎外は、軍医としての勤務の余暇を使い、約9年かけてこれを翻訳した。さすが鴎外先生!公務員と執筆業の両立を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!
    しかも博覧強記の鴎外先生は、異国情緒を表現すべく「傳奇(ドラマ)」、「薄葉鐵(トルヲ≒ブリキ)」とかの中二心をくすぐられる表現を全編にわたってちりばめてらっしゃる…!左腕が…疼くぜ…ッ

    伝説②:だがその中身は今で言うギャルゲラノベ(いい意味で)。幼くして親を失い天涯孤独な身の上となった少年が自らに秘められた才能を開花させつついろんなタイプの女の子と出会っていく…とかそれなんてギャルゲ&ラノベ\(^o^)/
    ちなみにヒロインのタイプは、1)幼馴染、2)歌姫、3)お嬢様→シスター、4)人妻、5)貧困&盲目 …!(なお男性キャラはライバル的貴公子とか異郷の画家の青年とかが登場♂)
    アンデルセン先生の先見性ぱねぇ…

    伝説③:主人公の成長とともにその舞台としてイタリアの名所旧跡を巡っていくストーリーは、明治大正の高等遊民(≒高学歴富裕ニート)たちに「聖地巡礼」ブームを巻き起こしたらしい!
    「聖地巡礼(現代的な意味で)」!
    伝説②のおかげで大正浪漫がこのざまだよ!

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著者プロフィール

森鷗外(1862~1922)
小説家、評論家、翻訳家、陸軍軍医。本名は森林太郎。明治中期から大正期にかけて活躍し、近代日本文学において、夏目漱石とともに双璧を成す。代表作は『舞姫』『雁』『阿部一族』など。『高瀬舟』は今も教科書で親しまれている後期の傑作で、そのテーマ性は現在に通じている。『最後の一句』『山椒大夫』も歴史に取材しながら、近代小説の相貌を持つ。

「2022年 『大活字本 高瀬舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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