雄志さんの感想
2019年12月7日
東京へ川を使って上京してくる家族の話。栃木あたりかな?今だったら電車で1,2時間で行けるけれど、川を使ってとなると長旅。途中で降りて行った老人は傍から見ると身勝手な人だけれど、お互い生きるのに精いっぱい。活路を求め東京へやってきても、その先にあるのは綺麗な朝か、それとも闇か……。子どもたちには少なくとも輝かしい朝が見えたみたい。
1872年群馬県生まれ。小説家。『蒲団』『田舎教師』等、自然主義派の作品を発表。1930年没。 「2017年 『温泉天国 ごきげん文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」