黒百合 [青空文庫]

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  • 青空文庫
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  • 花売りであるお雪が知事の令嬢勇美子の命を受け、珍しい花である黒百合を山中にとりに行く物語である。お雪はとても美しい少女であるが生まれは貧しい。彼女の義理の兄であり想い人である実は目が見えない。お雪は彼の目を治すと約束する。黒百合を令嬢のためにとりに出かけるのもそのお金が必要なためであった。法学生の島野も彼女に想いを寄せている。しかし、警部長の子息である多磨太と夜な夜なお雪を無理やり連れだしたが偶然滝太郎に遭遇してしまい失敗に終わる。お雪が想いを寄せているのは実だけであった。彼女は、黒百合を探すために山中に入ることを決める。山中はとても危険な場所で周りの人間達からも強い反対にあう。しかし、それでもお雪は山中に向かう。そこに華族である滝太郎も同行する。お雪と滝太郎は大鷲に襲われたりしながらも黒百合を見つける。しかし、お雪と滝太郎、追いかけてきた実は洪水に襲われてしまう。滝太郎と実は助かるがお雪は溺死してしまう。その後、洪水で流れてきたものを令嬢勇美子が掬い上げると、それは黒百合であった。この物語の舞台となった富山県では洪水があり、それをもとにこの物語は書かれているとされる。また、黒百合にはもともと呪いなどの負のイメージがありそれに鏡花の独自のイメージを重ね書かれたのではないかとされている。

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著者プロフィール

1873-1939年。小説家。代表作に「高野聖」「草迷宮」「歌行燈」ほか。

「2020年 『雨談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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