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- 青空文庫 ・電子書籍
感想・レビュー・書評
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漱石の「三四郎」でしきりに、イブセンイブセン、と西洋の現代思想の代名詞として使われていたイプセンヘンリック。
自分探しといったところだろうか。
個の確立。その渇望。
ノラがあんなにアホに描かれていたのはそのためだったんですね。
個が立ちすぎたとも言える先輩クリスチナの、夫妻に偽りではなく本当の関係になるべきだと与えた打撃は恐らくクリスチナ当人が考えていたよりも問題を浮き彫りにした。
気付いたノラは、実際八年の結婚生活、いや生まれてからあの夜に至るまで実際か無意識か苦しみ続けていたのだろうな。
わたしが、もう出家するしかないだろうか、とひどく思い詰める時と似ていることなんだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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