聖家族 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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レビュー : 2
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感想・レビュー・書評

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  • 人物描写の表現がとても好き。九鬼を裏返しにしたような河野、河野の中に九鬼を見出す細木夫人。細木夫人の娘絹子のなかに細木婦人を見出す河野。細木夫人の目を通して九鬼を、河野を見出す絹子。
     九鬼と絹子は想い合っているんだけど、そういうごちゃごちゃした感情が邪魔をしてすれ違ってしまう、そういうような。
    すべての感情は河野から始まっているんだけど、河野がもう死んでしまっているからそこに対する掘り下げがなくはがゆい。河野と九鬼、河野と夫人、河野と絹子をつなぐ何かがあればもっとスッキリしたとおもう。それとも当時は「ラファエロの画集」といえば通じたのかもしれないなあ……。

  • 緻密でない。と、思った。
    登場人物の不可解な現実解釈は、ある意味リアルな人間の思考回路を反映しているのかもしれないけれど。
    それでも、この登場人物たちにはリアリティがない。
    だから、感情移入してのめりこめない。
    時代がちがうせいだろうか?
    性別の差だろうか?
    私にはいまいちな作品だった。

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著者プロフィール

ほり・たつお
1904(明治37年)~1953(昭和28年)、日本の小説家。
代表作に
『風立ちぬ』『美しい村』『菜穂子』『大和路』など多数。

「2017年 『羽ばたき 堀辰雄 初期ファンタジー傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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