原爆詩集 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 1945年8月6日広島に、9日長崎に、原子爆弾が落とされた。その場広島にいた筆者が語る悲痛な思いが込められた詩集である。
    「――一九四五年八月六日、広島に、九日、長崎に投下された原子爆弾によって命を奪われた人、また現在にいたるまで死の恐怖と苦痛にさいなまれつつある人、そして生きている限り憂悶と悲しみを消すよしもない人、さらに全世界の原子爆弾を憎悪する人々に捧ぐ。」
    (目次から)
    から始まり、八月六日、死、炎…と詩の題から悲痛な訴えを感じる。一番初めの序はひらがなで幼い子にもわかりやすく短く、悲しみ、どれだけの惨劇だったかがわかるようになっている。詩に使われている言葉は少し難しい部分もあるが、そのおかげもありよりリアルに感じられる。私は原爆に関する詩集を読んだのは初めてだった。一番初めの感想として思ったのは、この詩集を読んだ前と後で‘’原爆‘’という言葉を聞いて思い浮かぶ情景は全く違うものということだ。今日被爆者の高齢化が進んでおり実体験の話を聞く機会はそうそうない。忘れてはいけない日、事なのはわかっているがどれだけの被害でどれだけのものをもたらすのかいまいちピンとこないと思う。詩の形だからこそ頭のなかで景色、音、光を想像し自分の中で残るものになることは間違いないと思う。

  • 被爆地の惨状を伝えるもの.なまなましく過酷な状況を書こうとしているのは伝わる.
    これとは別に,文学的に詩としてはあまり好みではないかな.表面的に感じる.

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