作家の像 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 5
感想 : 1
  • 青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  割と随筆が多い太宰だけれど、自分のことを書くのは苦手らしい。鉄面皮で自分を出すなんてもっての外な身にとって虚構ではないものを書くのは相当しんどいものだったろうなあ、読者サイドとしてはそういうものも読みたいけれど(なんて無茶な注文)。これも生活の為か……。
     原稿用紙を半分にしたものを使って作品を書いていたそうで。こんだけバリバリ破いていたら、「ああっ、勿体ない。」「無駄になった原稿用紙でお酒がどれだけ飲めるか……(なんて考えている自分もまた愚か)」と考えていただろうなあ。私だったらそう考える。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

明治42年(1909年)青森県生まれ。小説家。1935年、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し玉川上水で入水自殺した。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『魚服記』、『葉桜と魔笛』、『女生徒』がある。

「2023年 『待つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

太宰治の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×