歯車 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想 : 4
  • 青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

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  •  新潮文庫で2回くらい読んだことがあるはずなのに、内容をあまり覚えていなかった……。なのに最後だけ強烈に覚えていた。
     はっきりとした苦しみは書かれていないからこそ、読んでいるこちらも苦しい。繰り返し出てくるモチーフ、特にレインコオトの男は不気味さがある。

  • すごい難しかった。何が書きたいのかというとたぶん精神病患者のものの見え方考え方感じ方なんだろうけど、自叙伝かというと本物の精神病の人が自分の状態を正常に把握し書き記すことができるだろうかと思う。
     精神を病んで歯車の幻覚と頭痛に悩まされる男。自分に向けられるあらゆる負の感情に敏感で、罪の意識に苛まれている。寝てる間に死んでしまいという望み。
    それにしてもこんなにリアルに人柄を書き出せるのは本当に素晴らしいなあと。

  • 『河童』などと並ぶ芥川龍之介の晩年の作品。
    太宰治が描く世界とは全然違った精神病の世界。
    世の中との違和感があるにもかかわらず、太宰のように薄汚れた部分だけでなく、ある意味では美しいところも描いている。完全な絶望感で満たされていても、その中には必ず、生命の強い力が残されている。

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