或る素描 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 長谷部はその時その時の感覚で生活しているから、物事に一貫性が無く周りから見たら理解不能なのだけど、本人にとってはあくまで正直に生きているだけなのだろうと思った。

    彼は文字通り気の向くままに生きている。その「気」が本人にも訳のわからない方向に転がって行って、しかもそれが自制できないから、長谷部は不安なのだ。
    長谷部の結婚後に、「そりゃあ今でも嬉しいには嬉しいが、でも何だか不安な……いや、不安だと云えば人生そのものが不安なんだ。」とぼやいたあとの「私」の"人生が不安なんじゃない、長谷部そのものが不安だった。"という言葉が印象に残った。長谷部はこれからも相変わらず自分に振り回されて行くのだと思う。

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著者プロフィール

1890(明治23)年、福岡県朝倉郡福田村(現・朝倉市)に生まれる。1915年、東京帝国大学卒業後、明治大学、法政大学などで教授を務めた。また、1921年ごろから子供のための短編を書いて赤い鳥社などから出版社、100以上のおとぎ話を残した。有名な学者、フランス文学の翻訳者としても知られ、訳書に「レ・ミゼラブル」「ジャン・クリストフ」などがある。1955(昭和30)年、永眠。

「2018年 『豊島与志雄短編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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