雨 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • リズミカルで和やかな文体の中、人物達が次々不幸に見舞われていく。お君ちゃんは可愛くて「私はどないでもよろしおま」が口癖で流されがちなところがあるけど、そんな女性が酷い目に合うのがこう、作者の性癖の発露を見るようだ。辛かったよね?作者が。その辛さは豹一が歪むことで表現される。
    物語開始早々に死んだ軽部と若くして病を得た息子の豹一。運命はループするのだろうか。

  • お君はとても健気だ。それでもって「自分」を持たず、他人のために何でも尽くす。自己犠牲的な女性。妻としては理想とされていたタイプ。
    その子ども、豹一は自己嫌悪的な不良少年。嫌悪していることを己も行うことでさらに自己嫌悪に陥るタイプ。退廃的というかなんというか。紀代子とのかかわりはとても美しかった。
    最後、雨の描写は豹一とお君のこれからを暗示させる。たぶん明るくない。

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著者プロフィール

一九一三(大正二)年、大阪生まれ。小説家。主な作品に小説「夫婦善哉」「世相」「土曜夫人」、評論「可能性の文学」などのほか、『織田作之助全集』がある。一九四七(昭和二二)年没。

「2021年 『王将・坂田三吉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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