感想・レビュー・書評
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底本は1922(大正11)年発行の 【婦人パンフレツト第八輯】アルセーヌ・ルパン 、出版社は 婦人文化研究會 、訳者は婦人文化研究会ということです。
当時はご婦人がアルセーヌ・ルパンの短編を読んでいたのですか。なかなかハイソですね。
訳者の婦人文化研究会は、フランス語の翻訳ができるのだから、大学で仏文学を学んだ方々なのでしょうか。
そのような歴史的底本を京都大学電子テクスト研究会入力班が入力・校正したというすごい一編。
ルパンシリーズといえば、私は『奇巌城』を読んだことありますが、展開やトリックが複雑すぎて意味が分かりませんでした。
他にも何冊か読んだことあるのですが、どうも分かりづらい。
よって、シャーロック・ホームズシリーズに比べてルパンシリーズは難解というイメージがありました。
しかし、本作品はきれいにまとまっていました。
改めて、少年少女向けルパン全集を通読してみたいと思う。
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20160621/p1詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青空文庫にて読了。
「アルセーヌ・ルパン」シリーズの「白鳥の首のエディス」という短編だそうで。
最近、スマホに青空文庫のリーダーアプリを入れて通勤電車の中で古典文学を読むのが楽しい。
第一弾「グレイト・ギャツビー」の次は、初のアルセーヌ・ルパン。
年代モノって感じの翻訳(まぁ青空文庫なので笑)が格調高い雰囲気を醸し出しつつ、娯楽小説として面白く読んだ。
私のエディスのイメージは、フランスのクリュニー中世美術館にあるタペストリーに出てくる貴婦人なんだけど多分合ってるよね?
さて、次は「奇巌城」に取り掛かりますか。