トロッコ [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
3.25
  • (0)
  • (3)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 32
レビュー : 3
  • 青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 子どものころは「主人公の日記かな」程度にしか思わず話をまったく理解できなかったけれど、春から新社会人となり、これから「大人の世界」の一員となる今の自分が読むとまったく違うものが見えるようになる。
    「トロッコに関わること」は大人の世界と関わることの隠喩と見れる。
    最初に怒ってきた人は「大人の話に子どもが首を突っ込むべからず。」という大人のあり方の一つだろう。
    一緒にトロッコで進んだ人は「大人も子どもも大差ない。話に混じってもいいけど自己責任だよ。」という大人のあり方だろう。

    「大人の世界」の一員となるにつれてトロッコに乗せてくれる人が多くなったことで自由の無限の可能性を得られた。しかしその一方で、常に自力で帰るしかないプレッシャーや険しい帰り道に悩まされることも経験するようになった。
    そんな帰り道にあたった際にトロッコの存在を思い出す。

  • 西川美和の著書で紹介されていたのを改めて読んだ。
    なんでもないことが子供には浪漫になるし冒険になる。
    自分にもこんな経験があったような気がした。

  • こういうの誰しも少なからず経験にありますね。こういう細やかな心情を文章化できることに感嘆。

全3件中 1 - 3件を表示

芥川竜之介の作品

ツイートする