あたらしい憲法のはなし [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 旧字新仮名
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レビュー : 3
  • 青空文庫 ・電子書籍

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  • 戦後、あたらしい憲法をこどもに説明するためにつくられた文章。
    憲法とは、国家とは、国会とは、なんてことが実にわかりやすく説明されている。

    今の政治まじこわい。政府はこれをよむべき。永田町におくりつけたい。
    と、言いたいがために読んでみて、そんな読み方はよくないなと反省した。
    もっと純粋に、いい世の中をつくろうよって気持ちで書かれている文章だった。

    子供を馬鹿にしていない。子供はだまってろなんて言わない。
    近い将来大人になる子供のために、今は子供である子供にむけて説明する。
    やっちまった過去から眼をそらさずに、これからのための話をしてる。
    戦争の罪はあくまで軍部のもので私たちは被害者、みたいな今につながる見方は気になるけれど、その時に受けいれられる範囲を考えると仕方ないかな。

    特にすごいとおもったのは、昨日までの神様についての説明の部分。
    あいまいに濁さずに、こういう理由でこうだったけど、こういう理由でこれからはこうするよと書いてあった。

    みならうべきは、ここに書かれている文字通りの言葉だけじゃなくて、主体性を持って世界をよくしていこうとする姿勢それ自体だ。
    本当に、今こそ読み直すべき本だと素直に思った。

  • 基本的な憲法のお話が、語りかける口調で書いてあって、わかりやすい。この新しい概念や制度は、当時はどんな風に受け止められたんだろうか。
    それにしても、全体主義を排して個人主義を採ることがいかに大切か、戦時中の話を読むとつくづく思う。
    でも、天皇の章には違和感。
    こんどの戦争で、天皇陛下は、たいへんごくろうをなさいました。。
    私たちは、天皇陛下を私たちのまん中にしっかりとお置きして、国を治めてゆくについてごくろうのないようにしなければなりません。。
    なんじゃそら。
    象徴として天皇制を維持したこと自体は置いといて、戦後すぐのこの時代。国民はたくさんのものを失って、外国も侵略してひどいことをたくさんしたのに、形式的だったとしても仮にもトップだった天皇は無傷で、まだ天皇さま天皇さま言っている。
    それが、新しい日本なのか。。なんだか腹立たしい。

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