なぜ、父親はこの再婚相手を選んでしまったんだろうか、、と前半は虚しく腹立たしくなるが、最終的にはサンドリヨンは自分をいじめてきた姉たちにも慈悲深くある。これはガンジー並みの相手を許す心であろう。
そして「やさしく、しおらしい心こそ、妖女のこの上ないおくりものだということを知らなくてはなりません。」と本文を締めているということは、教母からやさしくしおらしい心を育む教育をうけてきたことがなによりも重要であったことを指す。
シンデレラストーリーというと、貧乏から昇進するようなイメージだが、本当のサンドリヨンストーリーは心の教育が基底にあったことを今さら知った。
歴史ある物語は悪者を制するイメージだったけれど、そうでもないようだ。