アラビヤンナイト 01 一、アラジンとふしぎなランプ [青空文庫]

  • 青空文庫 (2004年11月20日発売)
  • 新字新仮名
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感想・レビュー・書評

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  • 私はこの本を読んで幼いころに読んでいたはずの図書ですが成人してから読み返すと当時とは異なった感情を抱きました。またこの物語は映像化されていたり大手テーマパークのアトラクションに採用されているなどされている影響で誰にでも親しみやすい作品だとも感じました。
    作者の菊池寛さんの独自の世界観を忠実に再現されていると感じました。そして菊池さんが文学の垣根を超えて作品を映像の世界に進出させたことは当時とても珍しいことだったことを調べた際に知りました。現在ではマンガがアニメ化され実写化されることも珍しいことではありませんが、このことを先駆者として行った作者の方の作品には作られた時代には珍しい表現がいくつかされているとも感じました。この作品は年代を超えて愛される作品になっていますが、読む年齢によって感じ方や物語のとらえ方に異なる点が生まれたことに私は非常に驚きました。
    また私は映像化された点がこの作品が与える一番の影響だと考えました。世界観や物語性に共感を得られたことや話題になったことが原因でアラビアンナイトは人気になり、ディズニー映画の「アラジン」はこの作品が題材になっていた。そしてこの作品が人気になりました。つまりこの作品は文学に留まらず映画界にも影響を与えたことになります。この作品の影響の一つとして日本が誇る東京ディズニーシーの「シンドバット」というアトラクションにあります。このアトラクションが建設された背景にはディズニー映画が人気になったことを示せるものだと私は考えます。またこのアトラクションが建設されたことにより映画や作品を読み書きできない子供にも作品内容を伝えられます。このこともこの作品に影響力が加わった理由の一つであると私は考えます。
    これらが私がこの作品を読んで感じたこと、考えたことです。この作品がこれから先も文学に留まらずたくさんの人に知ってもらい先者である菊池寛さんの世界観が読み続けられることを楽しみにしています。(820語)

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著者プロフィール

1888年生まれ、1948年没。小説家、劇作家、ジャーナリスト。実業家としても文藝春秋社を興し、芥川賞、直木賞、菊池寛賞の創設に携わる。戯曲『父帰る』が舞台化をきっかけに絶賛され、本作は菊池を代表する作品となった。その後、面白さと平易さを重視した新聞小説『真珠夫人』などが成功をおさめる一方、鋭いジャーナリスト感覚から「文藝春秋」を創刊。文芸家協会会長等を務め、文壇の大御所と呼ばれた。

「2023年 『芥川龍之介・菊池寛共訳 完全版 アリス物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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