太宰治情死考 [青空文庫]

  • 青空文庫
  • 新字新仮名
3.75
  • (1)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 坂口安吾が太宰が死んだことについて文章を書いていることは知っていたが、読んだことはなかった。
    すごいボロクソに書いてるのかなと思ったけど、世間が言ってるほど太宰そんなじゃないぞと書いておきながら、うっかり死んでしまったんだなお前って感じが。
    晩年付き合っていた(とされる)女性が文章を書かせるような人じゃなかったっていうのは確かにそう思った。最初に自殺未遂をした女性のことは懺悔するかのように出てくるし、中期作とかでも甲府で結婚した妻がちょいちょい出てくるし。重要ではないというかただの人て思ってたのかも。
    とはいえ、太宰が言っていることではないので、死人に口なし、やっぱりうっかり死んじゃったんだな太宰は。

  • 手厳しい。
    太宰治の情死を切り捨てる取り付く島もない論調。

    相撲取りの話から「芸」に生きる人について触れ、気付けば、太宰とともに死んだ山崎富栄を散々に否定して、太宰は死ぬ気はなかった、彼女を愛していたなら心中するはずはないと切り捨てる。すげえ。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1906年生まれ、1955年没。太平洋戦前から戦後に活躍した小説家。代表作に『堕落論』『白痴』『桜の森の満開の下』等。

「2024年 『青鬼の褌を洗う女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂口安吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×