夢の国 [青空文庫]

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  • 青空文庫
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  • 本書は、主人公の吉ちゃんがオレ・リユク・ウイというおじいさんと出会い作品名ともなっている「愛の国」で様々な事を体験する物語です。彼らの出会いは雪の降る日。大きな欠伸をしていると、後ろから自分を呼ぶ声がする事に気付きます。正体はオレ・リユク・ウイでした。話をしているうちに彼の住む「愛の国」に行くことになりました。そこで三つの鳥居存在について教えて貰いました。「そのうちの一番目のでも二番目のでも、そこにあったものは取ってもいいが、君の為にならないから三番目の鳥居に行ってから取るのだよ。」と言われた吉ちゃんは誘惑に負けることもなく無事に二つの鳥居を通り過ぎて、三番目の鳥居に辿り着きました。そこで大黒様と出会い、千里先の妙な国に一緒に行くことに。その国は全てのものが逆さまになっており、三番目の鳥居で大黒様に貰ったしゃもじを使うと正常な位置に戻りました。すると、その国の市長がお礼をしたいとやってきました。実は娘が元の世界に戻した際に頭を打って亡くなったと聞き、先程と同じように吉ちゃんは治しました。市長は大変喜んで宴会を開いてくれたのだが、好奇心に勝てずそのしゃもじで遊んでいたら段々とその世界が変になり…
    宮原晃一郎は日本の児童文学者、英文学・北欧文学者です。そして、なんと英語を基礎に独学でドイツ語、フランス語、ロシア語、イタリア語、ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語を身に付けて翻訳家となりました。その多彩さからか彼の作品には他にない独特な世界観があると私は思います。例えば、物語中に出でくる物にも意思があり言葉を話したりするのですよ。愉快な気持ちになりませんか。また、私は久しくこのような物語を見て居なかったものですから。何だか子供の頃見ていた世界はこんなものだったとか懐かしくもなりました。

    このように本書は普段味わうことが出来ない不思議と心惹かれる「愛の国」の話です。「愛の国」は一体何だったのかは是非ともご自身で確かめてみて下さい。この本にはそれだけの価値がありますから。

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