雁 [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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本棚登録 : 11
レビュー : 3
  • 青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

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  • 妾がどうこうというのが全くなじみがないから受け止め難く、当時の一般的な市井の感情も掴みにくい。
    そういうわけで一匹の雁がきっかけでいっときの邂逅にしかならなかった2人の結末が、いいとも悪いとも感じ取れないので、せっかくタイトルにもなってるキモのはずなのにもったいない読み方したかなと残念に思った。
    こういう誰かが語る風な書き方は当時の流行のようだが、書き方が語り口調じゃないのですっかり忘れて、後から一人称が出てきた時に誰?と思い出せなかったり…。
    版木屋がもう少ない、と書いてあったのが個人的にそうなのか……と一番気にかかった点だった。そうか〜。

  • 全文を録音して、librivox.org にアップロードしました。今、プルーフリスナーを待っています。プルーフリスナーとは、録音を確認する方です。プルーフリスニングがOKになれば、カタログされ、色々なところへ録音がミラーされます。
    プルーフリスニングをしてみませんか。
    https://forum.librivox.org/viewtopic.php?f=12&t=49099

    • ekzemplaroさん
      プルーフリスナーの申し出がありました。8章まで、OKを頂きました。嬉しいです。
      プルーフリスナーの申し出がありました。8章まで、OKを頂きました。嬉しいです。
      2013/11/22
    • ekzemplaroさん
      LibriVox でカタログされました。全文を聴くことができます。
      https://librivox.org/gan-by-ogai-m...
      LibriVox でカタログされました。全文を聴くことができます。
      https://librivox.org/gan-by-ogai-mori/
      2013/11/27
  • 高利貸しの末造の妾になったお玉は、無縁坂に家を与えられて暮らしていた。そこを折々通り掛る学生の岡田と、軽い挨拶を交わしたり、鳥篭に入り込んだ蛇を退治してもらったりするうち、恋心を抱くようになる。岡田の方も満更ではないのではと思い、実際何となく心を通わせそうな気配が仄見えてきたある日、末造が所用で遠くへ出かけるのをいいことに、岡田を家に誘おうと考える。女中に休みをやって実家に帰してやり、準備を整えて岡田を待つお玉。しかし岡田は近く洋行に発つことが決まっており、語り手に(そういやこれ聞き書き形式だった)報告したり、友達に会って雁を獲ったりしているうち、お玉には会えずじまいとなる。というような事を、後日彼女本人から聞いたという語り手。でも色気のある関係じゃないよと断りおいて話は終わる。

    『雁(がん)』と『雁(かり)』とどっちだっけと思っていたら、なんと同じ字でしかも同じ鳥らしい。紛らわしい。
    何故か何でも知ってる語り手だが、実はお玉本人から聞いてたという。どういう状況でそうなったのかは分からないが、恨み言の一つも聞かされて然るべきだろう。妾といっても現代で考えるそれとは随分趣を異にするようだが、末造がクズなのはガチ。むくいをうければいい。『文学ト云フ事』で見た予告編とはだいぶ違ってて、誰を中心に考えるかで読み方が随分変わるものだなと面白い。

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