牛 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 江戸柳橋の牛騒動を元にした講談文芸。牛と新年と芸妓の三題話で、ご老人の軽快な語り口と暴れ牛の道中を楽しむ物語です。
    ネタバレになりますが、牛騒動で名を上げた芸妓が、最後は夜盗崩れの男と深い仲になってお縄になったところで「これで小雛(芸妓)が丑年の生まれだと、いよいよ因縁話になるのだが、実録はそう都合よくゆかない。」と話が結ばれます。
    物語の冒頭で牛と縁を持った芸妓が、最後には「丑年の生まれ(ではない)」「因縁話(ではない)」と書かれるあたり、「馬の骨」と同義の「牛の骨」の男と縁を持ったことによる「因縁話」なのでしょう。さらに、熊吉と付き合っている頃、芸妓と牛とは良縁だったと解釈すれば、落ちが深いです。

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著者プロフィール

岡本綺堂

一八七二年(明治五)東京生まれ。本名は敬二。元御家人で英国公使館書記の息子として育ち、「東京日日新聞」の見習記者となる。その後さまざまな新聞の劇評を書き、戯曲を執筆。大正時代に入り劇作と著作に専念するようになり、名実ともに新歌舞伎の作者として認められるようになる。一九一七年(大正六)より「文藝倶楽部」に連載を開始した「半七捕物帳」が、江戸情緒あふれる探偵物として大衆の人気を博した。代表作に戯曲『修禅寺物語』『鳥辺山心中』『番町皿屋敷』、小説『三浦老人昔話』『青蛙堂鬼談』『半七捕物帳』など多数。一九三九年(昭和十四)逝去。

「2019年 『玉藻の前』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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