自信の無さ [青空文庫]

  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想・レビュー・書評

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  • 自信の無さをきっぱりと肯定する潔さを感じました。受け止めて、そこから花を咲かせる。自信が無くてもいいのか…と思いました。でも鵜呑みにするのもこわい。

  • 最後の部分、わざわざ傍点をつけているのがいい。

  •  自信が持てない。真面目に生き、ひそかに読書などすらしている。努力し、結果を出している。しかしそれは私に自信を与えるどころか、一層それを奪っていく。
     自信が無いことの原因を、社会に転嫁するようなことはしない。この「自信の無さ」に向き合い、卑屈の克服ではなく、卑屈をあるがまま肯定することで、今までにない自己認識・自己肯定・社会の好転等 が得られることを記念している。
     読んだときは誌的でステキ、自分の自信の無さもその肯定から発展の土壌になるかと考えたが、意味を考えるにイマイチしっくりこなくなってしまった…
     結局、人より少しだけ社会的に成功している自分が自己肯定を持てない自己肯定をするため、または自己肯定を安易にしてしまうような他人を嘲る意図が無いとは言い切れないのではないかな、と思う。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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