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- 青空文庫 ・電子書籍
感想・レビュー・書評
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自殺を今からする人がある人にあてた手紙。「論理的」に自殺する理由を書きつづっていて、ラストにやられた。
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作者の本名は小酒井光次。「小酒井不木」というペンネームが読めない(笑)。今では「こさかいふぼく」という説が有力。「医学博士・東北帝国大学教授」という肩書きを持つ面白い人で、病気で退職後、趣味だった「探偵小説」に専念する。
『ある自殺者の手記』は題名通り、「自殺する男の遺書」だが「オチ」が上手い。『毒及毒殺の研究』の著者だけあって「毒・医学・病気」をネタにするのも得意だった。江戸川乱歩の才能を見出したのは、この人。
昭和4年に39歳で死去したのが残念だが、ロアルド・ダールや阿刀田高のような「奇妙な味(変格ミステリ)・ブラックユーモア」の名手だと思う。 -
自殺した男が、最も親しい”加藤君”に宛てた遺書。
そこには自殺の動機が失恋であり、色々な自殺法となぜそれでは死ななかったのか、という理由が書かれていた。
この男は恋愛では負けて、死の際に”加藤君”に勝利したのだ。
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