一月一日 [青空文庫]

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  • ちょうど2013年の正月だから、永井荷風の本 『一月一日』を読んでみた。
    つねに女の生き方に関心を持っている永井荷風は、
    ご飯が嫌い。雑煮が嫌い。日本の料理は嫌い
    と言う1人の人物に焦点を当てた。
    場所はニューヨーク。
    日本の料理を食べたい人たちばかりが集まるところで、
    日本の料理を嫌う男の話題となった。
    なぜその男が、ご飯が嫌いなのか。
    それは、深く父親と母親の関係にあった。
    わずかな文章の中で、浮かび上がらせる手腕は
    さすが永井荷風である。
    そしてそれは日本のおかれている女性の位置を明らかにしていた。

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著者プロフィール

東京生れ。高商付属外国語学校清語科中退。広津柳浪・福地源一郎に弟子入りし、ゾラに心酔して『地獄の花』などを著す。1903年より08年まで外遊。帰国して『あめりか物語』『ふらんす物語』(発禁)を発表し、文名を高める。1910年、慶應義塾文学科教授となり「三田文学」を創刊。その一方、花柳界に通いつめ、『腕くらべ』『つゆのあとさき』『濹東綺譚』などを著す。1952年、文化勲章受章。1917年から没年までの日記『断腸亭日乗』がある。

「2020年 『美しい日本語 荷風 Ⅲ 心の自由をまもる言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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