6つの章からなる歌集。『みだれ髪』というタイトルの章はないんだ!?(章の中の代表が本のタイトルになると思った)
言葉遣いが古く、ひらがなが続くと句の切れ目がわかりにくいため、読む……読み解くのにかなり負荷がかかる。とはいえ、字を読むだけで(表面上の)内容を理解できる歌もちらほら。読めない歌が多い中で読める歌があると嬉しくなる。
よく「情熱的(官能的、ぶっちゃけエロい)」と言われているようだが、何が情熱的なのかはわからなかった。うん、まあ「乳」って書いてあればエロいという気持ちはわからないでもないけど、でも昔の言葉遣いとか短歌特有の省略表現とかで、文脈がわからないからな。
つまり『みだれ髪』がエロいと読める人は古典に強いってことか。『みだれ髪』も単に「髪がぐちゃぐちゃ」ではなく、「寝起きで髪がぐちゃぐちゃ(要するに朝チュン)」ってことらしい。