雄志さんの感想
2018年7月14日
美しい鳥を取ろうとした少年は、足を怪我して障がいを持持つ。障がいを持った少年は職人になったけれども、自分の作っている作品は、誰かのために役に立っているモノなのか、誰かのためになる仕事をしているのかを考え始める。 「おれのいままでの仕事は、みんなうそだったぞ。」と叫ぶところからが鮮やか。美しい鳥が取れなかったことも、それで身体障がい者になってしまったことも、後悔していない。自分に出来る事をすればいい。なんだかいい話だった。
(著) 新潟県上越市生まれ。小説家・童話作家。1882年旧高田藩士の家に生まれ、東京専門学校(早稲田大学)文学部在学中に坪内逍遥に師事。卒業後は小説を執筆するかたわら童話を意欲的に発表し、「赤いろうそくと人魚」(1921)、「野ばら」、「ねむい町」など多くの童話を発表。「日本近代童話の父」として現在も読み継がれる。1961年に死去するまでにおよそ1200編にのぼる童話を残した。 「2022年 『小川未明童話集 赤いろうそくと人魚・野ばらなど』 で使われていた紹介文から引用しています。」