にぎり飯 [青空文庫]

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  • 青空文庫
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  • 戦争中のある日、主人公である佐藤は空襲で逃げている間に、女房と子供を見失い、探していました。すると、同じく夫を探している、千代子という名前の若いおかみさんとその人の4,5歳の子供に出会いました。その後別れたが、偶然また再会します。お互い、妻、夫を失った同士で、一緒に暮らすことになりましたが、ある日千代子の夫が突然現れました。二人の間には、新しい命が生まれていたため、まだ籍を入れていなかったが、夫に取られないようにするため急いで籍を入れることにした。という話です。
    死んだと思っていた千代子の元旦那が突然目の前に現れ、千代子が見たと佐藤に言った時の二人の行動に注目すると面白いとおもいます。
    短くて、1時間以内には読み終わることができるので普段あまり本を読まない人にもお勧めです。難しい言葉は出てこないので、内容の理解も簡単にできます。登場人物も多くなく、だれがだれだかわからなくなることはないです。戦争中の話なので、明るい話ではないですが、その時代の話にしては、気分が重くならずに話の展開が気になって普段本を読まない私でも次へ次へと読みたくなる本でした。

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著者プロフィール

東京生れ。高商付属外国語学校清語科中退。広津柳浪・福地源一郎に弟子入りし、ゾラに心酔して『地獄の花』などを著す。1903年より08年まで外遊。帰国して『あめりか物語』『ふらんす物語』(発禁)を発表し、文名を高める。1910年、慶應義塾文学科教授となり「三田文学」を創刊。その一方、花柳界に通いつめ、『腕くらべ』『つゆのあとさき』『濹東綺譚』などを著す。1952年、文化勲章受章。1917年から没年までの日記『断腸亭日乗』がある。

「2020年 『美しい日本語 荷風 Ⅲ 心の自由をまもる言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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