秋津さんの感想
2013年9月4日
16世紀ローマに実在したというベアトリーチェ・チェンチの話を下敷きに、日本の平安末期に舞台を移した作品。 詳しい描写は無くとも極悪非道な父親に対する復讐は爽快だが、家族のその末路を知っているためなんとも後味が悪い。
1902年北海道函館市生まれ。本名、阿部正雄。1952年『鈴木主水』で第26回直木賞を受賞。推理小説、ユーモア小説、歴史小説などその作品の幅は広く、「小説の魔術師」「多面体作家」の異名を持つ。代表作に、「湖畔」「黒い手帳」「ハムレット」「無月物語」「母子像」など多数。『キャラコさん』『肌色の月』など映画・ドラマ化作品も多い。1957年没。 「2023年 『あなたも私も』 で使われていた紹介文から引用しています。」