宮本武蔵 08 円明の巻 [青空文庫]

  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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感想 : 4
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感想・レビュー・書評

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  • 青空文庫で1~8まで一気読み。
    いろいろと他のレビューにもあるけれど、やっぱり冗長な感じは否めません。
    武蔵とお通をはじめとする登場人物たちのすれ違いも、前半こそはらはらしながら楽しんめたものの、後半になってくるといい加減にしろと言いたくなりました。会いたい人には会えないけれど、会いたくない人にはこれでもかというぐらい、タイミング良く出会ってしまうという。
    ともあれ最終巻には遂に小次郎との対決という物語最大のクライマックスが訪れますので、読み終えた達成感もひとしおです。
    楽しい時間をありがとうございました。

  • 文庫本で全巻購入して読んだ平家物語は1年以上かかったけど宮本武蔵は面白くてあっという間に読み終えてしまった。読み終えて冷静に考えればなんで広い日本なのにあんなにあちこちで知り合いに巡り会えるのかって思うけど。
    武蔵がやんちゃな若者から内省的な武者に変わっていく姿にしびれた。もう一回じっくり読み返したい。

  • バガボンドの原作。
    バガボンドが連載され始めた頃に一度読んだけど、今年著作権が切れて青空文庫として読めるようになったので再読してみた。

    久し振りに読んだので、あれ?こういう展開だっけ?と思うこともしばしば。
    他には、原作で死んでない人が、漫画のほうでは死んじゃってるのが多いな、と。

    漫画も読み返したくなりました。

  • 吉川英治著の名作「宮本武蔵」が青空文庫になったので読みました。
    「地の巻」はもうただただタケゾウ時代の武蔵の、馬鹿丸出しに呆れ(吉川先生ごめんなさい)、「水の巻」〜「風の巻」は人間関係が狭っちぃ、吉岡一門を倒すのに随分時間かけている、などと文句たれ(吉川先生ごめんなさい)、「空の巻」あたりではいい加減お通の湿った性格にうんざりし、巻末では武蔵はうちの近所まで来たのかと変な感動をした。そして最終巻の「円明の巻」では大団円に向けて一同が揃うところあたりが活劇に相応しい書き方だと妙に納得しながらも、いつになったら小次郎を倒すのか不安を抱えたまま読み進め...、あ、あれ?
    面白かったんですよ。面白かったのだけど、なんだか数年前に見た某国営大河ドラマの陳腐さを引きずったまま読んだものだから、その後の武蔵が絶対描かれていると思ったんです。でも、文学だったらこの終わり方のほうがスマートだな。

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著者プロフィール

吉川 英治
1892年〈明治25年〉 - 1962年〈昭和37年〉。本名:吉川 英次。
様々な職についたのち作家活動に入り、『鳴門秘帖』などで人気作家となる。
代表作に『宮本武蔵』や『新・平家物語』がある。

「2025年 『吉川英治 大活字本シリーズ 三国志 第9巻 出師の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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