三国志 05 臣道の巻 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 吉川英治の三国志第4章。
    ついに天下に勇名をはせた豪傑・呂布に命運のつきるときがやってきた。一方、劉備は呂布を討つための功績を認められ、許都に迎えられ、帝に拝謁する。その際、帝の遠い親戚にあたることが正式に確認され、皇叔と呼ばれるようになる。
    しかし、曹操の帝をないがしろにする態度がやがて忠義の臣たちの反感を買い、やがて曹操を討つべく血判状に名を連ねるものたちの動きも出てきた。その中に劉備の名もあったが、その企みはやがて曹操の知るところとなる。いよいよ曹操の力が強大になり、勢力図は曹操対袁紹の様相を呈してくる。
    栄枯盛衰は戦国の世の常とはいえ、また、三国志演義の勧善懲悪ぶりが際立っているのか、強大な国家となってもいずれ滅びる運命にある武将たちは袁術のように悪政を敷き、私利私欲に走り、民衆の反感を買って滅びる、または呂布のように部下を重用しないが故に裏切られて滅びる、というケースが非常に多い。物語ではあるが、後に三国を建国する英雄たちが非常に魅力的に描かれる一方で、滅びていく武将たちのなんと愚かな描かれ方だろうかと、そこは気にならないでもない。とはいえ、おもしろさは文句のつけようがないのだが。

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著者プロフィール

1892年、神奈川県生まれ。1921年、東京毎夕新聞に入社。その後、関東大震災を機に本格的な作家活動に入る。1960年、文化勲章受章。62年、永逝。著書に『宮本武蔵』『新書太閤記』『三国志』など多数。

「2017年 『江戸城心中 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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