三国志 06 孔明の巻 [青空文庫]

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  • 青空文庫
  • 新字新仮名
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  • 有名な三顧の礼の場面が描かれた巻ですね。

  • 曹操に攻められ、ちりぢりとなった劉備以下の武将たち。中でも関羽は劉備夫人たちを連れ曹操の元に投降していた。そこに、劉備が袁紹の元に迎えられているという知らせが届く。関羽は投降時の約束どおり、すべてをなげうって劉備の元へ急ぐことにする。
    行く先々で遮るものを切って捨て、関所破りをしてまでも劉備の元へと急ぐ関羽。そんな関羽の忠義心に曹操も心動かし、すべての関所に対し、関羽をつつがなく通すよう触れを出す。このあたり、曹操もまた一大の傑物であることを感じさせるエピソードだ。
    その後、袁紹は滅び、劉備たちは劉表を頼って荊州に落ち延びてゆく。途中、趙雲と再会し、古城に立てこもっていた張飛とも合流、少しずつ体制を整えていく。そんな中で出会った単福という人物に軍師の必要性を見せつけられるが、計にはまり単福、すなわち徐庶は曹操の元に去ってしまう。その置き土産として劉備に紹介したのが孔明であった。
    この巻はまさにこの後に三国を鼎立することになる英雄たちの激動をまさに描いており、見所が満載だ。関羽の千里行。孫策が墜ち、代わって弟孫権が立つ。三顧の礼によって孔明が劉備軍の軍師に迎えられる、など、今後の展開にとって大きな変化がここに描かれている。しかし、まだ呉も弱く、蜀は影も形もない。この後どうやって三国が相対するようになるのか、いよいよ目が離せない。

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著者プロフィール

吉川 英治
1892年〈明治25年〉 - 1962年〈昭和37年〉。本名:吉川 英次。
様々な職についたのち作家活動に入り、『鳴門秘帖』などで人気作家となる。
代表作に『宮本武蔵』や『新・平家物語』がある。

「2024年 『吉川英治 大活字本シリーズ 三国志 第2巻 群星の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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